お墓参りについて

お墓参りには、いつ行わなければいけないというルールはありません。
日常的に参る人もいれば、年に1回あるいは数年に1回という場合もあるでしょう。

ですが、現代社会では、進学や就職の関係で地元を離れることも多く、お墓のある地域と生活地域が遠く離れることも珍しくありません。
そのため、決まったタイミングで行うというケースが多くなっています。
お墓参りのタイミングとして一般的になっているのはお彼岸とお盆で、多くの人はこの時期にお墓参りを行います。

子どもたちが夏休みに入り、これからお参りをされる方に、お墓参りの進め方と今の時期、注意することについてまとめてみました。

 


 

《用意するもの》
手桶・柄杓…墓石に水を掛けるために使います。墓地・霊園によっては借りられるところも多いです。(水を掛けた後は十分に水分を拭き取ってください。水分は石によくありません)
ほうき…墓石周辺の掃除に使います。
バケツ…ぞうきんやたわしなどを洗うための水を入れておきます。
ぞうきん…墓石を拭いてきれいにします。
たわし…墓石についたコケや汚れを落とします。金属たわしは使用しないでください。(ホームセンターなどで販売されている真鍮製は可)材質によっては、たわしもよくないことが有りますので、スポンジもよいでしょう。歯ブラシも用意しておくと便利です。)
軍手…雑草を抜いたり、作業をするときに着用します。
ゴミ袋…引き抜いた雑草や、掃除したごみを入れます。ゴミ捨て場が設けてあれば不要です。
線香…墓前に供えます。
花…墓前に供えます。
お菓子・飲み物など…墓前に供えます。故人の好物、嗜好品など。(食べ物、飲み物は、そのままにして帰ると鳥や動物に荒らされる原因になります。)

 

《お墓参りの手順》
① 手を洗い清める。
実際にお墓参りをする前に、まずは手を洗い清めます。

② 手桶に水を汲んでお墓に向かう。
墓石に欠けるための水を汲みます。手桶や柄杓は墓地、霊園で借りられることもありますが、なければ自分で用意していきましょう。

③お墓の前で一礼し、お墓の廻りや墓石を掃除する。
掃除は墓石の周りの雑草の処理や、掃き掃除から始めます。花立てにまだ花が残っていれば取り除き、きれいに洗います。
周囲の掃除が終われば次は墓石をきれいにします。スポンジやたわしを使い汚れを落とします。細かい部分の汚れは歯ブラシなどを使うときれいにとれます。真鍮製のタワシやブラシを使用する場合は、汚れている場所に水を掛け、十分に湿らせた上で優しくこすります。コケなどが浮いてきたらきれいな水で洗い流します。
水洗いをした後は、乾いたタオルで水分を十分拭き取ってください。

④線香やお供え物を供え、拝礼する。
掃除が終われば、花やお菓子などお供え物をします。お参りが終わったら、ろうそくなど火の周りの後始末を確認し、食べ物・飲み物は必ず回収して持ち帰りましょう。鳥や動物に荒らされる原因になります。

 

《お墓参りのマナーと注意点》

 

■失礼に値しない服装を心がける
お墓参りの際、法要などを行うのであればそのまま喪服を着て行きますが、そうでない場合には決まった服装はなく、普段着で構わないとされています。しかし、ご先祖様に感謝や弔意を伝えるというも気持ちも込めてあまり華美な服装は避ける方がよいでしょう。

 

■お墓に供える花
一般的には菊が多く、仏花と呼ばれ、仏壇などに供えるに相応しい花だとされています。しかし、必ずしもこれに従わなければならないわけではなく、故人の好きだった花を供える場合もあります。ただしバラなどのように棘のあるものや香りの強いものは不向きであるとされることもあるので注意しましょう。

最近、増えている造花については、生花と比べるもなく、とても永い間枯れることなくお墓を飾ります。いつ来てもお墓に彩があり、生花を買う必要もありません。
ネットショップで検索すると、お墓供花用の造花は、その大きさに応じ千円台から1万円を超すものまで様々です。
また、生花を買う必要がない経済的な面に加え、衛生的にも生花にはないメリットがあります。蚊のボウフラ対策で水がいらない、腐敗の心配もありません。
しかし、一方で、やはり供花は生花でないといけない!とこだわる方もいらっしゃいます。とあるネット相談サイトには、お墓に造花をお供えしたら姑に怒られ、親戚トラブルになりましたとの相談がありました。造花はお墓参りの手抜きに見え、仏教的にも教えに反するとのお叱りを受けられたそうです。

生花か造花でトラブルになるのは、ご先祖様や故人に申し訳ないことですので、ご家族や周りの方とよくご相談の上、決められることをお薦めいたします。

 


お墓参りは祖先に感謝や弔意を伝える供養の手段として、 また自分たちの心の整理をする場として、非常に重要な行いだと思います。
今回、色々とお話をしてきましたが、あまり難しくは考えず、ご先祖様に喜んでいただけるようにと心がけてお参りをされることが大切なのではないでしょうか。

皆さんが気持ちよく、お墓参りできることが一番大切で意味のあることではないでしょうか。

 

最後になりますが、この時期のお墓参りや法事・法要に出かけられる際には、くれぐれも熱中症に気を付けて水分補給、休憩など十分にご注意ください。

また、熊本県や近隣の方は、地震後の影響で、墓地・霊園の足場が悪くなっていたり、墓石が倒れやすくなっている所もあります。余震による二次災害が起きることも懸念されますので、お墓参りの際は十分にお気を付けください。