父が亡くなり、家族でアイデアを出し合ってお墓をつくりました。
妻は、お墓は 『 怖いもの 』 というイメージをもっていました。
二人の娘は、やさしかったおじいちゃんへ、 “ 感謝 ” の気持ちを伝えたいと話してくれました。
私はみんなの想いが伝わって、お洒落だった父にふさわしい、モダンで、明るく、美しいお墓にしたいと思いました。
苗字にちなみ、墓石は桜御影を選び、お墓全体を一本の “ 桜 ” に見立てました。
正面には、私が書いた 『 倶會一處 』 の文字を刻み、家族の絆の大切さを表現しました。
完成した父のお墓は、ユニバーサルデザインの、誰にでもやさしい見事なものです。
このお墓は、我が家の誇り。
やさしかった父へのプレゼント。
これならきっと、父も気に入ってくれるでしょう。
※ ユニバーサルデザイン とは
障害の有無や年齢、性別、能力、経験などにかかわらず、たくさんの人々が利用しやすいように製品やサービス、環境をデザインする考え方を『ユニバーサルデザイン』と言います。
※バリアフリーとの違い
「 バリアフリー 」とは、お年よりや障害のある方といった、特定の人たちが、快適に生活できるように、バリアをなくすことです。
例えば、階段しかない出入口の横にスロープを設置して、戸も開き戸しかついていなければ、別に自動ドアを設置するような場合があります。
ユニバーサルデザインは、バリアフリーに比べると対象者が広くなります。
両者は、ユニバーサルデザインが追いつかない部分をバリアフリーでカバーしていくような、つまり共存関係です。
一般的には、バリアフリーを一歩進めた考え方が、ユニバーサルデザインだとも言われています。