熊本藩川尻米蔵跡の修復工事が現在進められています。
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江戸時代に緑川や加勢川を利用して熊本藩の年貢米を集積・搬出した拠点になっていたところです。
平成22年に『熊本藩川尻米蔵跡』として外城蔵跡と船着場跡が国の史跡に指定され、平成24年に御船手渡し場跡が追加指定されています。
1680年に藩の年貢米倉庫として建てられた米蔵は、藩政時代には東蔵・中蔵・外城蔵にそれぞれ3棟、合計9棟があり、年間20万俵もの年貢米が集まっていたようです。現在残っている米蔵は、外城蔵の二百坪蔵と六十坪蔵の2棟のみとなっています。
米蔵跡と船着場跡がそろって残っているところは全国的にも珍しく、当時の物流やまちの様子を知るうえでも貴重な史跡といえます。
貴重な史跡の修復に関われることは、スタッフ一同誇りに思うと同時に、改めて大変重責な仕事であると気持ちが引き締まる思いです。